2014年8月9月と順調に行きかけていたトレードだったが、10月以降は再び調子を崩していく。
前回のお話はこちらです
第44話 順張りの鉄則・勝ちはサクサク
少ない資金のうちはスイングトレードを完全にやめてデイトレードに集中するべき。 俺にとっての永遠のテーマだが、何度やめようとしてもやめられないスイング。 しかしうまくいき大きく勝てたこともあるからこそや ...
同じミスの繰り返しでブログもストップ
10月、いきなり初日に156万負けを喫した。
順調な収支でごまかしてきたが、9月の終わりにはやはりまた調子に乗ってルールを破りつつあった。
1泊スイングでの成功が続き爆益となった9月だったが、月の終盤には1泊で上がらなかった銘柄に対しても「これも上がるはず、1日タイミングが合わなかっただけ」と引っ張ってしまうようになっていた。
こんな黄色信号が灯っていたが、10月に入りいきなり赤信号となった。
そのスイングでの負けを取り返そうとデイトレでも大失敗を重ねて大負けとなった。
その後なんとか悪い流れを断ち切り盛り返したが、月の最後にまたもや2日間で2銘柄で170万負けという大負けトレードを作ってしまった。
大負けトレードを作ってしまう時は決まって大ロットで長時間ダラダラ持ち続けてしまった時だ。
月トータルはなんとか105万円負けに抑えられたが、出金目標も達成できず確実に雲行きが怪しくなってきたのを感じ取っていた。
その流れのまま11月は258万負け。
株口座残高は57万だ・・・
また戻ってしまった。
残高が数十万円に戻ってしまったこともそうだが、出金ペースを守れなかったことが精神的に大きなダメージだった。
11月は出金をサボってしまうどころか逆に10万円の入金をしてしまった。
12月は少ない資金スタートゆえ大負けの流れは止まったが、ほぼトントンの収支となり、出金は11月に入金してしまった分の10万円にとどまった。
月100万円という出金目標は3か月連続で未達どころか全く縁もない感じになってしまった。
株口座残高も48万円という寂しい数字で2014年を終えることになった。
①少ない資金でデイトレだけをやる<増える>
⇒②スイングもやりだすけどスイングが足を引っ張る<停滞>
⇒③スイングがうまくいきだす<爆発的に増える>
⇒④比重がスイングに偏りだしデイがダメになっていく<停滞>
⇒⑤スイングもダメになる<減る>
⇒⑥立て直そうとするけどなかなか悪いトレード癖が抜けない<爆発的に減る>
⇒⑦また少ない資金から再スタートでデイの感覚を徐々に取り戻す期間<停滞>
⇒①に戻る
このループを今まで何度繰り返してきたことだろう。
資金の増減によるトレードスタイルの変化も影響していたが、今回は出金という対策ができていた。
そしてスイングの作戦を見直したことで一皮剥けたような手ごたえも得ていた。
しかし結局負け始めると止まらない。
どん底まで転げ落ちるまで修正できないのだ。
同じことを繰り返し続ける自分がイヤになり始めていた。
2015年を迎えもう一度ポジティブに気合いを入れ直したが、1月は55万勝ちで45万出金できたが、2月はまた負けスタートとなる。
負けのポイント・原因はいつも決まっていて限られていたが、毎日のようにその同じミスを繰り返していた。
一昨年からそうだったし繰り返し同じ反省をすることで少しずつでも成長してきたという自信はあったが、収支の停滞と共に成長にも限界を感じていた。
そしてそれをありのままにブログに書き続けることにストレスを感じるようになってしまい、ついにブログの更新をストップしてしまった。
ブログ更新から解放されたことが良い方向に繋がったのか結局2月も50万円を勝つことができたが、3月は100万円負け。
2015年は背水の陣で挑むことを約束&宣言していたのだが、スランプを抜け出せないまま3か月が過ぎてしまった。
一方、プライベートで変化が起きていた。
2014年の夏に、1年以上ぶりに彼女ができた。
13年5月に億からの大負けとのダブルパンチで当時の彼女と別れた以降、しばらく良い人と出会えなかった。
会社員時代の友人から何度か合コンに誘ってもらったり紹介をしてもらったりしたが、多くの女性は俺のことなど相手にしなかった。
30歳になったタイミングで仕事を辞めて専業株トレーダー、貯金も将来安心できる額には程遠い。
20代で営業の仕事をバリバリ頑張っていた頃とは勝手が変わってしまった。
そんな中で唯一俺のことを受け入れてくれて選んでくれた彼女のことは全力で大切にしていかなくてはいけない。
株で稼いでお金持ちになってまずは経済的な面だけでも幸せにしてあげなくてはいけない。
秋からは一緒に住むことになった。
一緒に住み始めるにあたり相手のご両親に挨拶に行ったが、専業トレーダーであることも含めて許してもらえた。
「彼女と同棲する」というのは人生で初めてのことだった。
再び人と会わない専業生活になった俺にとって大きなプラスになった。
寂しさもなく規則正しい生活を守ることができ、株に集中することができ、そういう意味でのメンタルはとても安定した。
彼女のおかげで5年前の初専業の時とは全然違う生活を送ることができた。
30歳貯金ほぼ無し専業トレーダーという状況の俺を許してくれる彼女のことを絶対に幸せにしなくてはいけない。
その意気込みとは裏腹に年末にかけて苦戦してお金を減らしてしまった結果、2015年は背水の陣で挑むことを約束していた。