2015年12月18日金曜日。
過信と熱くなってしまったメンタルから再び発動してしまった全力を超えた超ブッコミ持越し。
土日俺はその銘柄の個別銘柄に張り付いていた。
藁にもすがる思いで良い情報を見て心を落ち着かせたい。
1万円でも浮くように、助かるように、意味があると信じて自ら繰り返すポジティブまとめ投稿。
そこに現れたのは一人の救世主だった。
前回のお話はこちらです
第55話 気づいた時には大勝負
泣きのラストチャンスでイナゴトレードに専念すると誓った2015年12月。 想像以上の結果と手応えを得ていたが、思わぬきっかけから再び禁断のスイングトレードに引き込まれていく。 何度も破滅を呼び込み、た ...
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何もせずに資産倍増の1日
その投稿の具体的な内容はこうだ。
例のT社の取締役でもあり、そしてT社社長の兄弟でもあるA氏が、俺の勝負銘柄クソ株の(L社とはまた別の)グループ事業の取締役になっているっぽい という情報だ。
根拠となるソースも貼っているがどうやら本物の情報に思えた。
俺は速攻その内容もポジティブ内容まとめの1項目に追加して再びリニューアルバージョンのまとめ投稿をした。
俺以外にも「これはキター」などと騒ぎ立てる人が続出した。
恐らくホルダー且つ個別掲示板閲覧者にはツイッターでフォロワーが多く拡散力がある人もいたのだろう。
この情報は30分も経たずに俺がツイッターで追っていた有力な材料系殿様イナゴもツイートとブログで取り上げてくれた。
この後はツイッターでも明日月曜最注目という流れになり、個別掲示板ではホルダーのお祭りムード一色が続いた。
俺も明日が楽しみでしかたない。
翌日月曜日。
期待通りの買い気配スタート!!
なんと15%ものGUとなる171円での寄り付きとなった。
金曜日の最後にヤケクソ全力ブッコミしてしまった株価より大幅に高いのは言うまでもないが、金曜朝に軽い気持ちと欲で追加してしまった株価よりも高い。
元から持ち続けていた分も含めてこの時点で大勝利!
しかしこんなところで利確する気は全く起きない。
木曜日の高値は181円だ。
そこから週末さらに特大の思惑が新たに発生した状態だ。
何しろ4社の株価を大暴騰させたT社との関連思惑だ。
4社と違い提携の発表などはないが、朝から高く始まったことでやはり熱いというバイアスがかかりまくっている。
今日の俺は他の銘柄でデイトレすることも、金曜のように勝負銘柄を追加することもできない。
金曜とは逆の現象で、今日この勝負銘柄がいくら上がって実質維持率が上がろうと、引けるまでは金曜引け時点の信用維持率25%状態の余力0は変わらないからだ。
もちろん一旦利確して買い直すという行動をとれば状況は変わるが、週末に掲示板に張り付いていた勢いそのままにトレードもせずただこのクソ株THDGSを応援している。
この1銘柄だけをただひたすら持ち続けた。
結果は大正解でストップ高1円手前の197円引け!
とんでもないスーパー大爆益だ。
信用維持率25%の1銘柄全力以上ブッコミ持越し銘柄が30%以上上昇したのだ。
仮に資金残高が100万円だとしたら信用維持率25%だと400万円分の株を持っていたことになる。
それが30%上がれば120万円の利益となるのでその株を1日そのまま持っているだけで100万円が220万円に増えるということだ。
そう、何もしていないのに1日で資金増加率+120%以上という未だかつて経験したことのない大勝利だ。
もちろん金曜に大幅に資金が減った水準からではあるが。
俺は今まで、殿様イナゴの投稿以外においての個別掲示板の存在をバカにしていた。
しかし今回掲示板を張り付くように見続け、自らも何度も投稿し、そしてとんでもない爆益を得ることができたことで掲示板の力というものを感じ取ることができた。
掲示板で錯綜する情報がきっかけとなり株価が爆上げするという現象を体感することができた。
株が上がるか下がるかは様々な要素が絡み合い紙一重。1つの小さな出来事でシナリオが変わる。掲示板での1人の投稿ですらそのうちの1つなのだ。
それを実感して俺は勝負銘柄の個別掲示板での投稿を続けた。
俺の定期的な材料箇条書きまとめ投稿は気が付けば多くの人から支持を得るようになっていた。
そしてここ数日の値動きと話題性から新しくこの銘柄の掲示板を覗きに来る人も増えていく。
俺の投稿は既存ホルダーの握力を強めさせるだけではなく、興味を持って株購入を検討する過程で掲示板を覗きに来た人への宣伝として大きな効果を発揮している
・・・と思うようになってしまい、定期的投稿へのおかしな自覚が芽生え始めてしまっていた。
イナゴデイトレに専念してしかも絶好調が続いていたのに、こんなにも急に変わってしまうものか。
株というのは本当にいろんなスタイルがある。
それにしても俺、ブレすぎである。
そして実は今日の197円全株持越し継続は少し怖さの残る博打持越しだった。
198円のストップ高になりながらも最終的に剥がれての引けだったからだ。
大幅上昇したものの特にストップ高まで行ったものの、ストップ高からは剥がれて終わった銘柄は翌日反動で大幅安から始まることが多い。
それを認識しながらも大爆益での余裕や浮ついた心から全株持越しを敢行してしまった。
今夜もまた不安で掲示板の閲覧と投稿は欠かせない・・。
この夜から翌朝にかけて再び掲示板の力を思い知ることになる・・・
そしていよいよ今回の勝負銘柄との決着の時が訪れる・・・