2016年1番の暴落となった「EU離脱ショック」。
もれなく大打撃を食らう、期待を裏切らない俺。
1日で株資産半減。
入金を考慮すれば5月のピークから1か月半で株資産10分の1。
前回のお話はこちらです
第77話 BREXITの悲劇
銘柄Aは5月13日の第一四半期決算の翌日、寄りは前日終値とほぼ同じで始まる。 しかしこの日マザーズ指数7%下落の新興大暴落相場となり、あえなく銘柄Aも撃沈した。 その後、Sティアを大損切りした現在6月 ...
BREXITで加速した円高
思えばなぜこんなことになってしまったのだろう。
12月、覚醒。
1月、維持。
2月、大きく後退。
3月、停滞と修行。
4月、スーパー覚醒。
5月、勢いのままに億。
そして5月後半から6月にかけてひたすら大負けし続ける。
いつも億に到達すると1日も保てずに天井を打つ。
そして天井を打った後はブラックホールに吸い寄せられるかのように真っ逆さまに落ちていく。
その前後ではメンタルもトレード内容も180度変わってしまっているような気がする。
まるで抗うことができない運命に従うかのような負け方、減らし方だ。
問答無用のルールかのような死に様である。
毎回この魔法にかかってしまうのには理由があるのだろう。
「今回は前回とは違う。成長した。しかも情報環境もモニター環境も更に強化されている」
ブログにもそんなことを書いてしまう。
自分への期待や自信が、過信や思い込みに繋がり、地合いのタイミングなども重なり一発で負ける。
そこから運命に立ち向かい修正しようと取り返しに行くが、それが完全な逆効果。
より一層急速に運命に飲み込まれていく。
間違いなく言えるのは地合いとの連動だ。
2月と6月は酷い地合いだった。
認めたくはなかったが、覚醒は地合いのおかげという面が大きかったと言わざるを得ない。
地合いが悪い時は休んで地合いが良い時だけトレードすればいいじゃないか。
いつもそう思っても「いや、俺は専業トレーダーなんだからどんな地合いでも常に勝てるようになるのを目指して毎日やり続ける」と自答した。
しかし今回だけはさすがに心が折れる。
トレードをやり続けるにしてもせめて大きくやられないことを優先してやらなければいけない。
でも今はそんなこと言ってる場合ではない。
1日で一気に株資産半減。
当然余力も半減。
銘柄Aはずっと現物で持ち続けていた。
現物全力だった。
今日は大変だった。
信用の損切りトレードをしまくって現金不足になっていく。
現物の銘柄Aを切る以外に選択肢は無い。
銘柄Aの現物株を半分切るしかなかった。
そして減らしてしまった分を信用で買い直した。
新興薄板銘柄且つ大暴落地合いの中それをやるのはなかなか大変だった。
超大負けの中、必死でやった。
なぜ銘柄Aのホールドにそこまでこだわったのか。
決して意地になっていたことだけが理由ではない。
ちゃんと他の明確な理由があっての行動だ。
その理由とはやはり「円高」だ。
イギリスのEU離脱ショックで世界的な株安になったのもそうだが、円が大きく買われることにもなった。
銘柄Aの業績予想の控え目な理由つまり唯一と言ってもいいネガティブ要素は「円安による利益下振れ」だ。
2月の本決算でも5月の第一四半期決算でもハッキリそう明記した上でのネガティブ控え目予想だった。
去年2015年11月末に1ドル123円だったのが、今年2016年5月末には1ドル110円と急激な「円高」に進んでいた。
これが俺が銘柄Aのホールドにこだわり続けてしまっていた最後のポイントだった。
そして今回のEU離脱の流れは客観的に見てこのホールド根拠をより強めることになったのだ。
実際EU離脱が決まった直後に一気に円高に振れて、1ドル99円にまでなった。
高値で買い40%も下げ続けるまで持ち続けてしまったことは大きなミスだ。
最初は雰囲気やテクニカルなど短期的強さを目の当たりにしたことで思い込んでしまった。
しかし今は明確すぎる根拠がある。自信の持てるカタリストがある。
今このタイミングでこの銘柄に出会いたかった・・・。出会うのが早過ぎた・・
そんな考えにふけっていた週末、たまたま元から予定されていた株のオフ会に参加した。
大暴落相場の翌日だがみんな元気だった。
話は色々盛り上がったが、銘柄の話になった。
みんな思い思いに自分が持っている銘柄や注目銘柄などを語る。
俺にも話を振ってもらえた。
当然銘柄Aのことを紹介した。
もはやそれ以外の銘柄のことなど今は自ら語れる知識も意欲も気力もない。
銘柄Aについて興味を持って聞いてもらえたこともあるが、トレーダーのみんなと笑いながら話ができたことで少し元気になれた。
そして翌日曜日。
少しワクワクすることが起きた。
久々にS村T生さんが週末記事で銘柄Aを推奨したのだ。
しかもその推奨理由は以前のそれとは違っていた。
まさに俺が思っていること、期待しているポイントがそのまま書かれていたのだ。
「急激な円高相場と株暴落。こんな時に輝く円高銘柄を狙う」というようなテーマの記事だった。
その記事で紹介された筆頭銘柄がこの銘柄Aだ。
元々推奨してきて不発だったという経緯があるだけにこのS村さんの影響力や実力はもはや謎だ。
しかし俺が自信を持っていた部分を、有名で購読者の多い記事で広めてくれたことが嬉しかった。
完全に土俵際に追い詰められた状況で藁にもすがる思いだ。
S村さんの記事の影響なのか。
俺がオフ会で宣伝した影響なのか・・・(いやそれはない)
翌月曜日、銘柄Aが大爆発を見せる!