テーマ株相場という追い風を受けて大成功しているイナゴデイトレード。
12月初め41万円スタートだった株口座残高は12月中旬に300万円に届く手前にまで達した。
申し訳程度に30万円を出金した俺はまたいつもの調子に乗る悪い癖が発動した。
前回のお話はこちらです
第53話 12月前半 盤石の闘い
盤石のイナゴ環境と複数の激アツテーマが重なりチャンス豊富な2015年12月の地合い。 チャンスが多いことからキャッシュポジション優先の素早い利確と損切りでリズム良いトレード。 多くのことが噛み合い始め ...
禁断のブッコミスイング復活?
まさに盤石の12月前半の闘い。
テーマ株をメインとしたイナゴトレード。
さらにそのテーマ株のテクニカル根拠などの非イナゴトレード。
この2つは元々今までも大負けなどせず勝てていたトレード手法である。
しかし、
・ツイッターを取り入れたことによるイナゴ環境強化の結果の手応えと余裕
・年末相場&テーマ株相場で近年稀に見る新興バブル地合いで爆上げ銘柄多数
・そんな中、ある有望そうな銘柄を見つけてしまった
こんな状況が再び禁断の手法を復活させてしまう。
たった4か月前に900万円の資金残高を壊滅・破滅に向かわせたばかりの禁断のブッコミスイング。
今は200万円台後半の資金だ。調子に乗るには早過ぎる・・・。いや、どこまで行ったとしても調子に乗ったら必ずやられるわけだが。
その見つけてしまった有望そうな銘柄とは、THLDGSというクソ株と長年言われていた銘柄だった。
株仲間からその銘柄の話を聞いたのは12月初旬の頃だった。
軽くサラっと話をされただけだったし、イナゴデイトレードに集中すると決めていたし、ましてや中期ホールドなど無理なのでその時はその銘柄を詳しく調べることはなかった。
聞いた話の限りだと中長期的には熱そうだが短期的にはいつ上がり始めるかわからない。
そんな印象だった(後の結果的には中長期的には全く熱くなかったが)。
12月10日前後にこのクソ株を調べるきっかけ、そして惚れこんでいくきっかけとなる出来事があった。
個別掲示板のとある有名殿様イナゴのSさんが「有望銘柄発掘チームを作る」と募集をかけていることに気づき応募したら通ったのだ。
イナゴチャンス増大に繋がればと思い応募したものの、有望銘柄発掘なんて今の俺がやってる場合じゃないけどどうしよう。
そんな時に株仲間の話を思い出してその銘柄を徹底的に調べてそのチームに発表報告しようと決めたのだ。
銘柄選定自体は株仲間の完全パクりだったが、それを許可してくれたどころか有名人の集まるチームへの宣伝になることを喜んでくれた。
俺はチームに受け入れてもらいそこの情報を得続けたい一心でこの銘柄について徹底的に調べてまとめた。
その会社はここ数年でいくつかの会社と関係を結んでいた。
子会社化や提携などをしていて、子会社の1社がバイオマス発電の事業で大きく軌道に乗り大幅に利益貢献する予定だった。
会社のバイオマス発電についての数年分の過去の開示情報を読み漁った。
数年かけて温めてきた事業がまさに大きく花開く直前のように感じてしまうストーリー進捗だった。
調べれば調べるほど熱く思えてしまった。
確かに中長期的に業績大爆発の可能性を秘めていると感じた。
しかし、これがいつ市場に認知されて株価が上がり始めるかは難しく感じた。
バイオマス発電事業での大化け計画は複数案件に渡っての数年かけた計画の話だった。
とはいえ、それが本当に計画通りうまく行きそうだと株式市場に認められれば織り込んで上がっていくだろう。
実際このTHDGSの出来高推移はあまり目立たないようにではあるが買われ始めている兆候を示していた。
さらに調べるにつれて、そのバイオマス発電の子会社以外のネタで、短期急騰要素があることに気づいた。
今旬のフィンテック関連企業L社との業務提携ネタを出していたことだ。
そのL社は前回触れたT社と共に注目を集めている未上場フィンテック関連企業で、たまたま元々、新興上場銘柄の中ではこの俺が惚れこんだ銘柄とのみ業務提携をしている状態だった。
飛ぶ鳥を落とす勢いで急に話題になったZ運営のT社のように、もしこのL社がフィンテック企業の注目企業として脚光を浴びれば一気に俺が注目しているこのクソ株も動き出すかもしれない。
最近の出来高増や怪しい日足推移はこっちのネタが要因かもしれない。
めちゃくちゃ長くなってしまったものの内容完璧なレポートを書き終えると、調べた本人である俺自身が買いたくなってしまった。
それを書いたのが12月12日~13日の土日だったが、週が明けるとさらにその銘柄を買いたい思いを助長することが起きる。
会社四季報の最新号が発売されて、そこに俺が調べた会社発表情報のものが載ったことだ。
会社が発表した通りの数字を載せたのだから当然のことかもしれないが、あまりにもインパクトのある業績変化予想なのだ。
四季報発売がきっかけで熱さに気づかれて人気化するパターンあるぞ!
とさらに惚れこんでいく。
掲示板を見るとホルダーたちも同じことを妄想しているようだった。
ノンホルの俺ですら考えるのだから当然だ。
そして四季報発売の翌日の12月15日に、ここ数か月で最大となる出来高をつける。
それをきっかけに俺はついにこのクソ株に手を出したのだった・・・