株で4回も億をつかんだものの、4回とも破産に追い込まれた男の記録です。

4回億
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小説本編 第81話~90話

第89話 ミサイルに乗る

投稿日:

2017年2月14日。

株口座残高264万。

出金をサボり始めることで資金は大きく動き始める・・・

 

前回のお話はこちらです

第88話 束の間機能した出金ルール

2017年スタートダッシュ。 勝ち収支の瞬間風速は過去MAX。 そして、かつてない出金の風習が生まれようとしていた・・・?   前回のお話はこちらです 資金管理の誓い 5日連続の50万出金。 ...

暴れる収支と地政学的リスク

2月後半は落ち着いた収支が続き3月は276万スタート。

3月初日から約150万勝ち、2日目約200万勝ち。

2周目の木曜日にも150万勝ちとなり、2週目を終えて残高811万。

出金はゼロ・・・。

 

ここからしばらく停滞して22日終わり時点で残高627万となるが、ラスト7営業日でまた爆発する。

150万負けの日も1日あったが、+300万、+150万、と大勝ちの日が生まれるとラスト2日で一気に軌道に乗せた。

残高912万で迎えた3月30日、120万勝ちを収めて今年もついに1000万円の大台に突入する。

勢いそのままに翌日も爆勝ちだ。約370万円勝ちという今年最大の勝利となり、残高1405万円で4月を迎えた。

それでも出金は無し・・・。

 

 

4月。

ここから俺の資産のハイボラっぷりはさらに加速していく。

まず初週。4月相場は月曜日から始まった。

5連敗スタートとなり残高はいきなり900万を割ってしまう。

一番大きかったのは不穏な地合いだ。

要因はいわゆる地政学的リスク。

簡単に言えば北朝鮮からミサイルが飛んでくるという話題だ。

これが原因で日経平均は5連続陰線日足。

新興市場のマザーズ指数も下落基調が続いた。

 

テーマ株トレーダーの俺としたことが迂闊だった。

この、地政学的リスクでの暴落相場に関してはテーマ株トレーダーはピンチをチャンスに変えられる時なのだ。

そう、防衛関連というテーマだ。

しかし初週は全く乗ることができなかった。

 

値が軽くいつも一番人気化するH火工という銘柄がある。

4月の2日目に突然ストップ高すると、3日目は調整するが4日目5日目と連続ストップ高となった。

2番手のI製作所も4月の2日目と4日目にしっかりとストップ高。。

 

この防衛テーマ株に乗らずに5連敗で資金の3分の1を溶かしてしまうとか痛恨すぎるミス。

 

 

しかしまだあきらめるな・・・

週末もニュースではミサイルが飛んでくる飛んでこないの話題で持ち切りだ。

オフ会に行ってもその話題になり、詳しそうな人が「撃ってくると思うよ」とまで言っていた・・・。

株トレードとか関係なく心配になってくるが、俺の力ではどう抗うこともできない。

俺がやれること、やるべきことは株で勝つことしかない・・。

 

引き続き全体相場は不安定で不穏な展開が予想される。

そして防衛関連銘柄に資金が集まる展開がまだ続くだろう。

とはいえしかし、1番手のH火工は先週1週間で60%も値上がりして金曜日はストップ高張り付き引け。

2番手のI製作所は先週40%程の上昇を見せたが金曜日は1日お休みのような調整で終わっている、狙ってやろう。

さらに目をつけたのが3番手もしくは4番手と言われるNアビオニクスという銘柄だ。

4月に入ってからの上昇率は約5%に留まっている。

しかし出来高の増え方や日足推移も明らかに怪しい。

4月に入ってからすでに60%上がっているH火工や40%上がっているI製作所よりもローリスクハイリターンに見えてしまうのだ・・・。

 

この「テーマ株の出遅れ銘柄に乗る」という作戦は過去に失敗も生んできた。

去年2016年2月の5Gテーマが良い例だ。

1番手が破竹の勢いで伸び続ける中、俺が乗っていた3番手4番手は謎の失速を見せた。

1番手が天井を打ち下落に転じると、俺が乗っていた3番手4番手はオーバーキルとなる大暴落を見せた。

オーバーキルとはスタート地点よりも下がったということだ。

 

デジタル教科書関連のテーマでも大きな反省が残った。

せっかくテーマ1番手の主役だった銘柄Bで4000~5000万円の利益を出せたにも関わらず、

その後2番手のSティアに特大ロットで乗ってこだわって持ち続けてしまった結果大損したのだ。

 

しかしあの時は地合いが悪すぎたという要因もあった。

今回も地合いは悪いがむしろ地合いに反比例する要素を持ったテーマなのが防衛関連だから、暴落地合いのせいでテーマ終了にはならないはず。

 

去年の失敗の経験を教訓にすべきことはある。

テーマ株の基本は主役に乗る。

2番手以降に乗る時は逃げ時が肝心、1番手が強さを保っているからといって油断してはいけない。

 

 

4月10日月曜日。

作戦通り2番手のI製作所と3番手候補のNアビオニクスを買う!

金曜日ストップ高引けだった1番手のH火工は朝一の寄り値こそ大したことなかったが、その後ストップ高まで上昇する。

主役のストップ高という追い風を受けた俺の持ち株2番手3番手も爆上げ開始だ。

特に、先週たった5%高だったNアビオニクスに火がついたことは嬉しくて気持ちが良かった。

3番手として人気化するだろうという読みは当たったのだ。

374万勝ちとなり、株口座残高は1245万円まで急回復した。

 

翌日、1番手のH火工は朝の寄りからストップ高となり、途中一瞬下落するが最後もストップ高。

マイ持ち株の2番手3番手は大幅上昇を見せる場面もあるが最後は小幅プラスで終えてしまう。

小幅プラスにも関わらず俺の収支は110万負けとなった。

大幅上昇局面で追加買いをしてしまったからだ。。

 

しかもそのまま大量ブッコミ持越しとなった・・・。

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兄側のノンフィクション小説も連載中です
株で億り人になった弟を持つ男
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