バイオベンチャー上場相場の最後、5Gテーマでのミス、そして今回。
一気に増やすのもテーマ株だが一気に減らすターンもテーマ株。
逃げ足さえしっかりできれば良いのだが。。
前回のお話はこちらです
第74話 億の攻防
4月の暴走モードは幸運にも最高の結果に結びついた。 しかし俺の過去の暴走モードは必ずといっていいほど破滅を手繰り寄せる結果となってきた。 その中でも億を達成した後は100%暴走モードが発動し、その際は ...
致命的損切りミスから始まる絶不調
翌朝5月12日。
10万株勝負株のSティアは反発の動きから始まる。
しかし銘柄Bがついに力尽き大暴落となる。
銘柄Bがついに下げ始めた時点でSティアはプラス状態だった。
これはあらかじめ準備していた完全なる売りタイミング。最後の逃げタイミング。
しかし前日買い増してしまったことで思い込みが強まってしまっていたというメンタル的な要素と、「自分が売り始めることで崩してしまう」という物理的な懸念。
それに調子が悪くなってしまったという他トレードでの自信のなさ。
俺はそのまま持ち続けてしまった。
銘柄Bの暴落を受けてSティアも結局大幅続落となった。
51円安となり、含み損が510万円増えてしまった。
他のトレードもやはり絶不調で956万負けとなり、2日で約2100万円も失ってしまった。
もう1億に返り咲こうなんて考えるのはやめよう。
上の数字を見ているとやはりほぼ鉄板で大きく負ける。
麻雀で勝つことばかり考えてると他の人に振り込んでしまうのと同じだ・・・
俺は麻雀ヘタだけど株に通じているのかもしれない。。
2013年5月に初めて億トレ達成した時も、1カ月後の2回目も、達成した次の日には陥落してそのまま億に復帰することなく減らしていった。
1日天下だった。1日浸って終わりだった。
3度目の今回は1日すらキープできなかった。
半日すらキープできなかった。
達成していたのはものの数分だっただろう・・・。
そんなことより重要なのはこれから先のことだ。
いつも億から陥落するとそのままズルズルダラダラ減らしていった。
しかもかなりの高速で。
今回もトレードの調子は絶不調。
新しく株を買えば買うほど負ける状態だ。
俺の億の後の負けまくるパターンは、取り返そうと順張りで飛びついて利確を欲張った挙句大きく下がったところでブン投げてまた次の急騰中銘柄に飛びつく、というボランティアかお布施かのような無限地獄マイナスループ。
そんなトレードを大ロットで積み重ねていつものパターンに陥るくらいなら固定スイングに余力を使っておいた方がいい・・
ずっと持ち続けている銘柄Aと、初押し調整2日目のSティア、余力の多くを拘束されているこの2銘柄をそのまま持ち続けよう・・・
この狂った作戦は半分合っていて半分間違っていた。
合っていた部分は、今までのような一気に減らすパターンをそれなりに防げたこと。
その後も積極的にデイトレをやったが、余力が限られた中での勝負だからいつものような「一気に取り返そう」という気は生まれない。
デイトレや短期スイングで一気に取り返そうにも余力不足で無理なのだ。
銘柄AやSティアが動かない日は大勝ちも大負けもなく収支は良くも悪くも安定した。
しかし結局は収支を気にしてしまうため、残り余力を一発勝負の短期スイングにぶち込んでは失敗という大損トレードも積み重なった。
間違っていた部分は、ガチホ決め込み2銘柄、特に銘柄Aは今までの株人生の中で一番長いホールドとなり、長く持てば持つほど売れない、売り時が見つからないという状態に陥ってしまったことだ。
客観的に見れば「塩漬け」の状態と言ってもいいような状況になっていった。
Sティアに関しては、10万株抱えてしまった日の終値697円から、1週間後には522円の安値を付け、その2週間後の6月1日には669円まで復活するも売れず。
その2週間後の549円で始まり500円で終わる日にようやくブン投げた。
含み益MAX時は1000万円を超えていたが、そこから無駄に1カ月以上もホールドした挙句1000万円以上の損切りとなった。
しかもその間には含み損益が1400万円以上もプラスに動いたりもしたわけで、こいつの値動きが日々の収支になかなかの影響を与えていた。
5月の株口座残高は、10日終了時のピークが8441万円で、6営業日後の18日に3720万円まで落ち込んだ。
出金はしていない。結局1週間ちょっとで半減以下になる大負けをしてしまった。
しかしその後Sティアの株価が復活していくにつれ俺の資産も同様に回復し、ほぼ6000万円ジャストで5月を終えた。
6月に入りSティアが下げていけば当然俺の株口座残高も減っていく。
Sティアをブン投げた6月14日までほぼ一直線に負け続けた。
6月1日から14日までの勝敗と収支は3勝7敗で実に3779万負けとなった。
その間のSティアの損失だけで見れば多く見積もっても1300万円程度。
地合い悪化に伴い銘柄Aも大幅下落。
それを取り返そうとする他トレードでも負け続けた。
結局Sティアを切ったのだって銘柄Aと両方を持ち続けるための信用余力・信用維持率が足りなくなり、天秤にかけてこちらを手放したというのが正直なところだった。
「半年で利益億達成」の瞬間から考えれば1か月ちょいで7000万円以上を吐き出してしまった。
億天井の後の下りが最速すぎるだろ・・・。