株で4回も億をつかんだものの、4回とも破産に追い込まれた男の記録です。

4回億
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小説本編 第11話~20話

第20話 追い詰められていく仕事と株

更新日:

モニターを1台から2台、その直後4台にまで増やし自分の株トレードに改革が起きた。

イナゴ投資法というものを知り新たな可能性を感じる経験もした。

一方仕事の方は陰りを見せ始め、ますます株に熱中していくのだった。

 

前回のお話はこちらです

第19話 イナゴ投資法との出会い

マルチモニターで大幅に進化したトレード環境。 今まで見なかった情報などを取り入れ、俺のトレードの世界は広がりを見せた。 中でも、リアルタイムに株の掲示板を見始めたことで大きな流れを掴むことになる。 & ...

仕事の収入減と勝てない株

 

株の流れが変わり始める中でも営業の仕事は並行して頑張り続けていた。

ところが地デジ化バブルの終焉に向けて次第に厳しくなっていった。

これまでは地デジ化対策の話のついでに有料サービスを売り込むことで営業がものすごくやりやすかった。

しかし2011年7月の地デジ完全移行が過ぎてからは徐々に営業は厳しくなっていった。

しばらくはあの手この手で契約を取ることができたが、もともと同じ地域の一戸建てと営業先が限定されていたため、見込み客は枯渇していった。

 

2012年の年末あたりからは1件の契約を取ること自体が一苦労という状況だった。

そんな状況下により、俺が個人事業主として業務委託契約をしていた営業請負いの会社はケーブルテレビの営業の業務から撤退した。

別の営業請負会社に在籍する形で同じ仕事に残ることになった。

その会社は良心的で、毎日出勤の義務は生じるが基本給有りの契約社員になる選択肢も与えてくれた。

歩合給のみの業務委託か、基本給18万円プラス割が低い歩合給の契約社員。

歩合がどんどん見込めなくなるのは明らかだったので全員が後者を選んだ。

 

どれだけ頑張って回っても契約をなかなか取れない上に、契約が取れても今までより少ししか歩合がつかない。そして基本給の18万円はもらえる。

営業のやる気が薄れ、気持ちがますます株にシフトするのは当然だった。

会社に対して気まずくない最低限の契約を取るための営業活動を土日だけフルに頑張り、平日の15時までは株だけをやるようになった。

平日は15時が過ぎ株が終わると少しだけ営業に出掛け、18時前後には切り上げて事務所にちょこっと出勤して1日が終わる。

専業トレーダーに近いような株中心の生活になっていた。

 

 

というわけで肝心なのは株の話だ。

 

モニター環境が強化され4画面を使ってのトレードに手応えを感じつつも、その後も勝てるようにならなかった。

浮上のきっかけに思えたイナゴ投資法も長くは続かず、またいつもの負けを積み重ねるだけの状況に逆戻りだった。

この頃からトレード履歴をパソコンのエクセルに記録して反省も書き残すようになっていたが、負けの原因は5つ程度に限られていたしハッキリわかっていた。

ここさえ直せば、ここさえ直れば。

あと一歩で勝ち組になれそうな気がするのだが、どうしても同じミスを繰り返してしまう。

 

メンタルの重要性が身に染みた。

熱くならないこと。欲張ったりせずに自分をコントロールして冷静にやること。

負けている時にヤケになったり思考停止状態にならないこと。取り返そうとイチかバチかの勝負に出ないこと。

限られた数種類の反省すべきミス行動は、全てこのようなメンタル要因が大もとになっているものばかりだった。

 

2012年の後半まで負け続け、通算負け額はついに1500万円に達した。

ざっくりだが、最初の兼業時代に600万円負け、半年の専業時代に300万円負け、足を洗った後の再開後にまた600万円も負けていた。

引くに引けない状況だった。

こんなにきれいに一直線に1500万も負けてる人が他に存在するのだろうか。

1500万円でスタートして全部なくすことはあるかもしれない。

しかし俺の場合は100万円以下のお金を何度も何度も追加入金しては全部失っていた。

少しは勝つこともあったが、ほぼほぼ負け続けていた。

 

これは裏を返せば逆の行動を取り続けていれば無限に勝ちまくっていたのではないか、とも考えた。

負け続けてきた行動と逆のことをやれば勝ち続けることもできるのでは。

運だけで負け続けることは不可能だ、負けるべくして負け続けてきたのだから今までの自分に株のヒントはある。

実際反省を書き続けてきて勝てるようになるためのポイントは見えてきた。ハッキリしている。

あと一歩なのだ。

 

しかしここに来て資金面の問題が出てきた。

仕事での給料が減ってきて、今後も復活する見込みはない。

せっかく株への情熱やトレード環境は過去最高水準なのにも関わらず、今までのような無限の資金追加は不可能だ。

 

もう株で勝つしかなかった。

3年半前に専業トレーダーになった時こそ勝つしかない状況だったが、それでも今回の方がその思いは強かった。

それほど株に対する情熱や自信が高まっている状況だったのだ。

今回は絶対に株をあきらめたくなかった。

 

 

しかし何度経験して反省しても克服できないことが2つあった。

 

1つは再三書き続けている過度な順張り脳。

マルチモニターのおかげで危険なジャンピングキャッチの高値掴みの頻度は減ったが、勢いを過信して欲張って持ってしまうことも含め、極端な順張り脳が損失トレードを生み出すことは絶えなかった。

 

もう1つはブッコミ癖だ。

チャンスと思うとその銘柄に資金を全てベットしてしまうのだ。信用余力全てをだ。

そしてこの癖をやめられないことがトレード全体に大きな悪影響を与えていた。

 

ところが2013年1月、この負け要因となり続けていた2つの癖は一瞬で解決することになった。

自分の努力など関係なく、勝手にだ。

そしてそれを機に大躍進のドラマが始まるのだった。

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新生ジャパン
プレナス投資顧問

兄側のノンフィクション小説も連載中です
株で億り人になった弟を持つ男
兄がデイトレで勝てない人のために手法やメンタルについて書いています。
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