2016年5月10日。
人生3度目の億トレ達成を賭けた闘いが始まっていた。
前回のお話はこちらです
第71話 三度目の・・・
翌日に5月9日月曜日の相場を控えた日曜日。 俺は翌日の爆勝ちを確信した。妄想した。 前回のお話はこちらです デジタル教科書関連大暴騰 週末にデジタル教科書のニュースが加速したのだ。 日経 ...
駆け抜け、さらに大勝負は続く
デジタル教科書関連の本命1番手銘柄の銘柄Bをトータル4000~5000万円の利益で売り切った後も、同テーマ関連銘柄の2~4番手の銘柄は継続ホールドしていた。
特に前日寄らずストップ高且つ先週からスイングで持ち続けていた2番手銘柄のSティアはロットも大きい。
そのSティアは、銘柄Bが早い時間に寄り付いてマイテン寸前まで押される場面があってもまだ特買い気配のまま寄り付かなかった。
本命1番手が天井を打って反落開始になってしまうのではないかという緊張感が出てきたにも関わらず買い注文殺到状態が変わらず値が付かない状態なのだ。
確かに1番手はすでに4連続ストップ高している。しかし2番手Sティアは昨日初めてストップ高したばかり。
これは主役交代か・・・!?
妄想を振り切り集中する。
結局Sティアはほぼジャスト10%高の745円で寄り付いた。
そのタイミングで慎重な判断ができるように、すでに手放した銘柄Bの状況からも目を離さない。
なんと銘柄Bが、2番手Sティアの動じない強さに引っ張られるように急騰が始まっているではないか。
この瞬間だけ考えればまさに主役交代の逆転現象が起きているのは間違いなかった。
2番手のはずだったSティアの強さに元々の本命だった銘柄Bが連れ高している状況だ。
俺はここで確信した。さらに思い込んだのだ。
取り逃した銘柄Bの尻尾の分まで、新たなデジタル教科書関連の主役銘柄Sティアで勝ってやろう。
このSティアを寄り値付近で強気に買い増ししたのだ。
俺の読みと作戦はヒットした。
Sティアは寄り付きの勢いそのままにストップ高の777円まで一気に上がり、ストップ高張り付き状態になった。
すると1番手の銘柄Bはさらに勢いが増し、ストップ高まで行ったのだ。
俺はさらに強気になる。
今日GDからスタートしてマイナス圏にいるままのデジタル教科書関連3番手銘柄を追加買いだ!
テーマ株以外にもトレードを積み重ねた。
銘柄Bを利確したことで信用余力が膨大に有り余っているのだ。
株口座残高を更新してみると、1400万円勝ちに達していた。
昨日予告や宣言を匂わせた「41万資金から5か月で利益1億円」を達成したのだ。
3度目の億トレ達成だ・・・!
しかし当然ここで満足する俺ではない。
尻尾をくれてやれと割り切って満足してはいたものの、さすがにストップ高まで行ってしまったのを見て、銘柄Bでの「利益を取り逃した感」が頭から抜けないのだ。
膨大に空いた信用余力でガンガントレードを続ける。
すると負け始める。
俺が触る銘柄は板が薄めの新興銘柄がほとんどだ。
特大ロットでのデイトレは分が悪いことなど百も承知で何度も反省してきたこと。
しかし。
銘柄Bで大きな利確をしたこと。
ブッコミ状態からさらに買い増しをしたSティアがストップ高に張り付いていること。
その後銘柄Bもストップ高となりデジタル教科書テーマは継続しそう、つまり明日もSティアでの爆益が期待できること。
ブログで半分予告した利益1億円の節目に到達したこと。
そしてずっと引っ張ってきた銘柄Bのさらなる上昇についに置いていかれたこと。
色々なことが短時間というかほぼ同時に起こり、俺の頭はかなりハイになっていた。
もはやカオスだ。冷静さのカケラもない。
前場が終わり、約1100万円勝ち状態となっていた。
予告した目標の利益1億節目にあと300万弱足りない。
なんとか後場300万円勝って3度目の利益1億達成をブログで報告したい。
そんな意識で臨んだ後場、当然のように足元を掬われる。
後場のデイトレでひたすら負けを積み重ねる。
勝つことしか頭にない状態でトレードをすれば守りが著しくおろそかになる。
無意識に手っ取り早く勝とうとして急騰中の銘柄に順張りで飛び乗り、結果ジャンピングキャッチのミス。
勝つことしか考えないし負ければさらに遠ざかるから損切りが致命的に遅れる。
順張りでエントリーしたトレードで損切りが遅れれば大損になるのは必然だ。
後場が終わり、今日1日のトータル収支は537万勝ちだった。
後場だけで550万円も負けてしまった。
結局1億達成ブログを書くことはできなかった。
そしてSティアがなければ大負けだった。
覚醒状態から潮目が変わったのを肌で感じざるを得なかった。
実際それはブログでも書いた。自分への戒めやブレーキの意味もあった。
しかし希望はまだある。
買い増しまで敢行したSティアがその後も崩れず剥がれずストップ高張り付きで終わったことだ。
銘柄Bは後場に一度大きく崩れた。
しかしその時もSティアは全く動じず崩れなかった。ついでに買い増した3番手も崩れなかった。
危なっかしい銘柄Bに比べ、リスク低めの3番手銘柄に、そして新主役の期待がかかる圧倒的強さのSティア。
欲張らず利確した方も、強気に買い増しした方も、俺は正しい判断ができたはずだと自分自身に胸を張った。
そして危なっかしい銘柄Bも最終的にはストップ高張り付きで終わったのだ。
銘柄Bが明日まで強さを保ってくれるかは自信が持てないものの、Sティアが明日めちゃくちゃ強く始まるのは間違いないだろうと確信した。
この確信と共に俺はまだ夢見ていた。
明日ワンチャン1億返り咲きでブログに報告できることを・・・