株で4回も億をつかんだものの、4回とも破産に追い込まれた男の記録です。

4回億
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小説本編 第1話~10話

第6話 ストップ高あと追い投資法

投稿日:

本の手法を鵜呑みにした俺はスイングでの順張り投資を続けることになる。

しかもストップ高銘柄を翌日の朝一で買うという一般的な順張りのさらに上を行くいわばド順張りだった。

 

前回のお話はこちらです

第5話 営業所生活スタートとスイングトレード

2か月に渡る新人研修を終え、埼玉のひとり暮らしの家に帰ってきた。 いよいよこれから本格的に厳しい新入社員生活が始まる。 だが今後の生活に対し俺の心の中はというと、不安よりも期待の方が大きかった。 株が ...

成行注文でストップ高銘柄を買いに行く

今日の値上がり率ランキングからストップ高の銘柄を探して翌朝買えばいいだけだな、これなら簡単。

仕事から帰ってきて寝るまでの夜の時間で充分間に合う作業だった。

ストップ高の銘柄の中でもより強そうな銘柄に狙いを絞り、翌朝買えるように成行買い注文を出して作業完了。

あとは翌日の昼休みの株価チェックの時間を楽しみに待つだけだ。

成行買い注文とは、寄値と言って朝一の最初につける株価で必ず買えるという注文だ。

株には指値注文と成行注文があるが、指値注文が自分の買いたい株価で買うという注文に対し、成行注文はいくらでもいいからとにかく買うという注文だ。

 

俺の始めた手法では成行注文の方が理にかなっていた。

たとえば、株価1000円でストップ高張り付きで終わっている銘柄があるとする。

1000円で買いたい人がたくさんいるけど1000円売りたい人が少なくて1000円では買い注文の株数と売り注文の株数が釣り合っていないという状態だ。

その場合、翌日は1000円より高く始まる可能性が高いのだ。

株は1日の値幅制限というものがある。今日は株価がどんなに上がっても1000円が上限だったが、1000円で終わった銘柄は翌日は1300円が株価の上限となる。

翌日は1050円で始まるかもしれないし、1080円で始まるかもしれない。

夜にアメリカ相場が暴落した影響などで1000円以下で始まる場合もあるが、高く始まる可能性の方が高い。

なぜなら今日の最後は1000円では買い注文の方が売り注文より多すぎて需要と供給が釣り合っていないのだ、その需給が釣り合うのは1000円より高いのが自然だ。

 

前置きが長くなったが、そんな銘柄を朝で買う場合、1000円の指値注文を出しておいても翌日1000円より高く始まり一度も株価が1000円まで落ちてこなければ、その株を買えないまま1日が終わってしまうのだ。

1日の間に株価は上下する。

1030円で指値注文しておけば買えるかもしれない。1015円でも買えるかもしれない。

しかし俺は昼休みまでの午前中の時間株価をチェックすることはできない。

買えた株を売るのは午後一番か翌日以降しかない。それなら1日の中の株価の動きを気にしても仕方ないと考えた。

翌日の株価の最安値を予想することはせず、とにかく朝一の寄値で買えば良いと考えて必ず成行注文を出すようにした。

もちろん本にもそのように書かれていた。

勢いのあるという前提の銘柄選択なのだから、必ず朝の寄値で買うというやり方は当然にも思えたし、わかりやすくて納得できた。

そして何より、指値注文を出してその株を買えずに何もできず1日が終わってしまうのが退屈で我慢ならなかった。

キツくはないとはいえ決して楽しくはない職場での新人生活に楽しみや活力を与えてくれるのが株の存在だった。

勝ちでも負けでも、自分が考えて起こしたアクションに対して何かしらの結果が出てこそ楽しかった。

 

しかし、このやり方が大きな悲劇を生んだ。

1日の間で株価は上下に動くと書いたが、それは数日間のスパンで見ても同じことなのだ。

株価は波のように上下に動く。大きな波もあれば小さな波もある。

前日ストップ高張り付きで終わった銘柄は翌朝も勢いそのままに買い注文が多く高く始まることが多いが、買いたかった人はその始まった時点で買えてしまう。

俺もその株価で買うことになる。

勢いが続くと読んだ銘柄を買うのだからその読みが当たれば買った株価よりも高く終わってくれることになるが、

その読みが外れれば下の波に飲まれて大きな損失を被ることになる。

結論を言うとこのやり方はリスクがとても大きかった。

 

前日もストップ高で当日もさらに高い株価でスタート。

それは大きな波と言えた。大きな上の波だ。

その大きな上の波の勢いがもし一旦ピタっと止まってしまった場合、次は大きな下の波がくることになるのだ。

その下の波の大きさは、時として、いや結構な確率で俺の想像を遥かに超えた。

 

前日1000円のストップ高で終わった銘柄を翌朝成行注文で1080円で買えていた株が、会社が終わって株価をチェックすると1000円を大きく下回っていたりする。

今日の最後の株価は、つい数時間前の今朝買った株価から10%以上下がっているではないか。

昨日1000円でも買いたい人が多すぎて釣り合わなかったはずなのになぜこんなことが起こり得るのか!

どんな悪いニュースがあったんだ、こんなタイミングで悪いニュースが出るなんて運がなさすぎる・・・と思ったら特にニュースは出ていない。

これはどういうことなのか。どう説明がつくのか。

ストップ高銘柄を追ってきた経験が皆無で初心者の俺には全く理解ができなかった。

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新生ジャパン
プレナス投資顧問

兄側のノンフィクション小説も連載中です
株で億り人になった弟を持つ男
兄がデイトレで勝てない人のために手法やメンタルについて書いています。
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-小説本編, 第1話~10話

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