トレードや準備の方向性も明確になりメンタルも完全回復。
完全なドン底を味わった直後でもはや失うものは何もない。
しかしこの最後のチャンス無駄にはしたくない!
そのためには、やるべきこと・やると決めたことを確実に実行に移していくだけだ。
いざ勝負!
前回のお話はこちらです
第49話 狼とツイッター
最強イナゴトレーダーに俺はなる! 兄との会話により定まった最後の勝負の方向性。 その道を選んだのにはもう1つ理由があった。 前回のお話はこちらです テレビ出演で有名な狼ねえさん ちょうど ...
既存ネタイナゴのパフォーマンス向上
今までとは違った。
腹をくくった。覚悟を決めた。そんな心境の変化の影響もあったかもしれない。
しかし何よりやると決めたことに自信がありやるべきことが明確だったからだろう。
行き当たりばったりで、時に欲張り、時に思考停止になり、迷って、過信して、とブレまくりの今までとは違う。
俺はイナゴトレーダーになったのだ。
11月後半のイナゴネタの軸は4つだった。
1.個別株掲示板の人気者の投稿イナゴ
Mジョーダンには程遠いかもしれないが、Dテツという人気者が旬になっていた。
煽りの文章はとても稚拙で、強引で全く説得力がないのだが、なぜかこの人が投稿するとイナゴが殺到して急騰するのだ。
なぜこんな現象が起きるのか不思議なほどの銘柄分析力と文章力に思えたが、とにかく旬なうちは他のイナゴ達とのスピード勝負に勝てばいいだけだ。
他のイナゴ達が買う前に買って、他のイナゴ達や殿様イナゴ本人が売る前に売れれば勝てる。それだけのことだ・・。
例の、ネット上から無料でダウンロードできるフリーソフトのホームページチェッカーを使って、この人が新しい銘柄を投稿すると速攻でその銘柄を買った。
2.個人運営掲示板のイナゴ
TC掲示板という、個人でスレというか掲示板を立てられる掲示板サイトがあり、そこには株談義の掲示板も多かった。
その中で、K笛という人がやっている掲示板が面白くて勢いもあるという話をスカイプの株仲間から聞いて、以前からチェックもトレードもしていた。
一定期間ひたすら1つの銘柄にターゲットを絞り、その銘柄についてしつこく「買い!買い!買い!買い!買い!買い!買い!」などと、アニマル浜口ばりの強引な煽りで有名&人気になっていた。
実際そこで新たな銘柄が発表されると直後から買いが殺到してストップ高まで買われるのを何度も目にした。
その後のしつこい煽り投稿のタイミングでも投稿者自ら勢い演出買いをしているのか上昇はするのだが、勢いはそう続かないことが多かった。
新規銘柄発表時を狙ってイナゴをするようにしていた。
ピークの勢いはなくなりつつあったが、そのK笛の掲示板に現れた有望な新キャラや、K笛の掲示板に対抗して作られたような新掲示板の人なども併せてチェックしていた。
3.煽り屋ブロガーさんのイナゴ
恐らく今最大手であろうAブログというブログサイトでブログを書いている○氏という人がめちゃくちゃすごいという話をこれまたスカイプ仲間から教えてもらい、チェックしていた。
この人が新規銘柄を書いたブログ記事をザラバ中に投稿するとその銘柄が突然買われ始めて急騰するというのを何度も目にすることができた。
またこのAブログにはAメンバーになるというしくみがあり、そのAメンバー限定記事というのはさらに熱いようだった。
このブログもホームページチェッカーで自動更新チェックをかけて、投稿されて新規銘柄が発表されるとすぐにその銘柄にとりあえず飛び乗った。
親切にも「14時ごろに書きます」とか「15時前に書きます」とか予告までしてくれたので、その時間には信用余力をたくさん空けて全力正座待機をするのだが、予告通りじゃないことも多かった。
1~3は10月までもやっていたことだったが、あくまでもメインは自分の目で選定して監視に並べていた銘柄がトレードのメインだった。
そのため更新検知で新規銘柄が発表された時に他のトレードに夢中だったり買うための余力が空いてないことがとても多かった。
そうなるとスルーするか、熱そうであればその時持っている銘柄を売って余力を作ってから飛び乗ることもあった。
しかしこの「熱そうであれば余力を作ってから飛び乗る」というのは危険極まりなかった。
すでに勢いづいたのを確認してから、さらにそこから他の銘柄を売って、そこから買うのだ。何テンポも遅れている。
その行動は養分イナゴとか下級イナゴとか呼ばれる。
俺が兄に「イナゴトレードなら勝てる」と豪語したのは即乗りできた時のことを指していた。高速イナゴだ。
しかし実際のところ今まではその頻度はあまり多くなかった。
それどころか養分イナゴになってしまうことすらあったのだ。
その中途半端な行動と成果が、今までイナゴに特化しようと自ら思えなかった要因だろう。
これからは完全無欠の高速イナゴに進化するんだ!
余計なトレードをせずに常に即乗りできる余力を空けてイナゴチャンスを待機する。
いつでも即出動できる体勢を整えておくのだ。
決めた作戦通りにこれを実行し始めたことによりイナゴトレードのパフォーマンスは格段に上がった。
やはり思い描いていたイメージ通りだった。
他のトレードを封印してイナゴに集中することで、他の負けを減らせるだけじゃなくイナゴトレードのチャンスは増えて勝率も上がる!
そしてイナゴネタ4は新規ネタ!
当然ツイッターイナゴだ。