翌日に5月9日月曜日の相場を控えた日曜日。
俺は翌日の爆勝ちを確信した。妄想した。
前回のお話はこちらです
第70話 テーマブッコミいざ勝負
越境EC、医療ビッグデータというテーマに乗り過去最高の絶好調だった2016年4月。 月末そしてゴールデンウィーク前の暴落地合いも地合いの影響を受けづらいIPOと新テーマの初動に乗り見事に凌いだ。 運命 ...
デジタル教科書関連大暴騰
週末にデジタル教科書のニュースが加速したのだ。
日経新聞の一面に追い風となるニュースがドーンと載ったのだ。
ツイッターでは新テーマとして盛り上がりはこれからという雰囲気が強まり、ひいき目に見てしまう部分もあるがデジタル教科書関連一色という空気だ。
そして本命銘柄は当然、直近IPOでもあり金曜に上場来高値を突破したばかりの俺も持ち株銘柄Bだ。
この銘柄に先回りで乗ることができ暴落地合いに負けずにホールドし続けた自分が誇らしく思えた。テーマ株トレーダー真骨頂だ。
ツイッターでは他のデジタル教科書関連銘柄を探す人や関連銘柄一覧をまとめてツイートしてくれる人などがいた。
2番手銘柄と目されたのはやはり持ち株のSティアだ。
結果はまだ出ていないが完璧な持越しスイングができた。
ツイッター以外にもう1つ胸を躍らせることがあった。
それはS村T生さんという人のブログ記事だった。
このS村さんという人の存在を知ったのは最近のことだ。
例の狼姉さんが最近突然この人をプッシュするツイートを連発し始めたのをきっかけに調べたところ、大ベテランの有名人のようだった。
つい最近ではあるがそれ以来S村さんのブログを読んだり出演するラジオを聴いたりするようになっていた。
そしてこのS村さんが週末の記事でデジタル教科書関連というテーマと俺が持っている銘柄Bを猛プッシュしたのだ。
狼姉さんがプッシュするS村さんが猛プッシュ。
世の中のニュースやツイッターの空気と相まって「これはいける!」と確信した。思い込んだ。
さあいよいよ翌朝月曜日だ。
・・・銘柄B、Sティア、両銘柄ともやはり超絶大幅GU気配からのスタートだ!
超絶大幅GUスタートどころではない。
なんとそのまま寄らずのストップ高となったのだ。
もともと金曜日に上場来高値突破ストップ張り付き引けだった銘柄Bだけならわかるが、金曜ストップ高にタッチすらしなかったSティアまでが寄らずストップ高になるとは嬉しすぎる誤算だ。
そうなれば完全に大型テーマの様相だ。
空いた信用余力を使って、ザラバの雰囲気から3番手4番手になりそうな銘柄を買って持ち越した。
テーマに関係ない銘柄のデイトレも好調だ。
ブッコミ2銘柄の寄らずストップ高という精神的余裕が良い方に出て小さい利益を積み重ねる。
デジタル教科書に関係ない元からの持ち株の銘柄Aも上昇に転じ含み益となる。
これ以上ない展開となり、約2000万円勝ちの大勝利となった。
口座残高は約8000万円。
差引出金分を除いて考えれば、つまり去年の12月41万円時点からの利益で計算すればあと1400万円で1億円という状況になった。
12月41万円の資金スタートから5カ月ちょいで1億円の利益!
ブッコミ2銘柄寄らずストップ高の状況から翌日にでも達成できそうだという予告ばりにブログで状況報告を書いた。
翌日5月10日。
寄らずストップ高の2銘柄の運命やいかに。
そして俺の3度目の億り人は達成なるのか・・・。
まずは少し嫌な予感のする朝となってしまう。
調子に乗って強気に仕込んだデジタル教科書関連3番手銘柄と4番手銘柄がまさかのGDからのスタートとなったのだ。
確かに5Gテーマの時も3番手4番手に乗って失敗した。
あれは地合いのせいではなかったのかもしれない。
しかしロットもそれほど大きくなかったためとりあえずの様子見だ。
ただ、デジタル教科書というテーマ全体の盛り上がりがピークを打ってしまったのではないかという悪い予感が走った。
昨日寄らずストップ高だったとはいえ銘柄Bはすでに4連続ストップ高となっている。
そんな心配が頭をよぎったのが俺だけではなかったということだろう。
銘柄Bはたった4%程度のGUで寄り付き、その後マイテン寸前まで下がる。
その後また上に向かい始めるが、4連続ストップ高後ということもあり売り注文の勢いも強烈だ。
怖くなった俺は、ほぼ寄り値に近い前日比4%高のところでこの銘柄Bを全て売り切った。
正直ビビった。
実は銘柄Bはこの後結局ストップ高で引けることになるのだ。
しかし充分だ。
この1銘柄だけで4000万円以上の利確ができた、5000万円に近いかもしれない。
4連続ストップ高を特大ロットで持ち続け、上がってる途中で全て売り切ったんだ。
5連続目を取れなかったところで何も問題ない。尻尾はくれてやれだ。
そして俺が持っているデジタル教科書関連はこれだけではない。
同じく昨日寄らずストップ高だった2番手銘柄のSティアに、ロットは少ないが3番手4番手の関連銘柄。
自分は手放してしまったがこの後も銘柄Bが株価を保ったり上がることが自分の資産を押し上げる状況は続くのだ。
ビビって自信がなくなるほどのハイリスクに思えてきた水準の1番手を手放し、ノンホル状態の1番手の動きを見ながらローリスクハイリターンな2~4番手で追加利益を狙う。
自分が思い描いていた理想的なトレードができている・・!
・・・はずだった。。