株で4回も億をつかんだものの、4回とも破産に追い込まれた男の記録です。

4回億
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小説本編 第21話~30話

第28話 止まらないジェットコースター

更新日:

過去最大の負け額を記録してしまった4月1日。

1671万円の残高で始まり1日にして1000万円を割ってしまった。

そして賭けに出たストップ高銘柄の大ブッコミ。

波乱の4月相場はまだ始まったばかりだ。

 

前回のお話はこちらです

第27話 エイプリルフールの悲劇

資産ボラティリティのジェットコースターに振り回されながらも資産過去MAX状態でフィニッシュとなった3月。 2月のような下落の波は食らわないぞ。大負けの日の反省を活かしつつ4月はさらに資産を伸ばしてやろ ...

スイングトレードの利益をデイトレードで吐き出す日々

翌日からの3日間で500万円弱の勝ちをもぎ取った。

ストップ高持越しの博打勝負に勝利したのだ。

なんとその銘柄は翌日から3連続ストップ高となり、合計4連続ストップ高の大暴騰を演じた。

翌日売ろうと思っていたが値が付かずに上がり続けた結果、4345円で買った株を7050円で売ることができた。

それほど良い材料だったということだろう。持つべきものは株仲間ということか・・・。

完全に他人に助けられた形だが、とにもかくにもその1銘柄で540万円もの利益を得ることになったのだ。

マザーズ指数も4月2日の朝は下落から始まったもののすぐに底を打ち暴落ムードはすぐに終わっていた。

アベノミクスはまだ終わらないのだ!

 

しかし1銘柄の大博打で540万円の勝ちを収めたにも関わらずその1銘柄の利益を除けばマイナスだった。

新興市場の暴落は収まっているのにデイトレの成績が全く振るわないのだ。

そして案の定その翌日に500万円の損失を出してしまう。

今度は大暴落相場など来ていないのに口座残高はまた1000万円割れだ。

その日は金曜日でとても憂鬱な週末を過ごすことになった。

 

もし株仲間に勧められた銘柄に乗っていなければ残高は500万円を割り込んでいたことになる。

資産ボラティリティの高いトレーダーの収支はそんな紙一重の出来事で大きく変わるのだ。

 

そして2回目の大敗を食らったその日、またもや大博打スイングの勝負に出ていた。

今度は仲間のオススメではなく自分で選んだ銘柄だ。

1月にバイオベンチャーの銘柄に乗れて資産を大きく伸ばせていたが、その後もたびたびセクター上げ、テーマ上げのような現象は起きていた。

そんな中でその日は不動産会社の銘柄が動きを見せ始めていた。

その中でも特に低位株と呼ばれる、株価が100円前後の銘柄達が良い意味で怪しかった。

バイオ株祭りで大爆益を叩き出した2匹目のドジョウで一発逆転を狙い、不動産銘柄の低位株の3銘柄に大量の資金をぶち込み持ち越した。

再び相場全体が上昇ムードを取り戻しつつある雰囲気になっていたため自信はあった。

大負けで憂鬱な週末を過ごす中唯一の希望の光を持った状態で月曜を迎えた。

 

月曜日。

またしても大勝負に大勝利!

読みと願望と祈り通りの展開になり、その3銘柄は大暴騰となった。

3銘柄全てが30%近くの上昇を見せ、その高く上がったところで売ることができたのだ。

1日で850万円の過去最高の大勝利を収めることになる。

この前は他人のふんどしでの勝利だったが今回は自分の力で勝ち取ったスイング大勝利。最高に気分が良い。

 

ところが翌日、またもや大敗を喫す。

前日の大勝利の利益の半分をすぐに吐き出してしまったのだ。

やはりデイトレードがうまくいかないのだ。

持越しスイングの大勝負に勝ち九死に一生を得るもデイトレードで大敗。

この流れが続いたことで俺は再びあの作戦に出る。半分スイング作戦だ。

 

 

毎日ブログにも反省を綴っていたが、もう1度立ち止まりデイトレの敗因分析をした。

デイトレの不調はやはりブッコミ癖と新興銘柄の流動性の問題だった。

株における「流動性」とは、「その株が市場でどれだけ取引されているか」を意味する。

 

相変わらずのブッコミトレードの俺は、資金が増えるに従って1銘柄に入れる資金がどんどん大きくなっていた。1銘柄1000万円分もの株数を買うこともあった。

新興銘柄は、人気化して参加者が多いとはいえ俺が買う株数に対して板が薄かった。

買う株数に対して板が薄いというのはつまり、買い注文も売り注文も俺が買ったり売ったりする株数に対して少ないということだ。

要するに流動性が低いのだ。

 

たとえば株価1000円の株を500万円分買おうとすると1000円に出ている売り注文の枚数では足りずに1010円までの売り注文を買うことになったりする。

その後株価が下がり980円になってしまい、諦めて売ろうと思っても、980円の買い注文の数は俺が持っている株数に全然足りず、970円までの買い注文にぶつけてブン投げるのだ。

本来1000円から980円に値下がりして損切り売りするなら2%ほどの損失トレードになるが、1005円平均で買って975円平均で売ることになり、3%近い損失トレードになる。

そのロスは大きかった。しかも銘柄によってはもっともっと流動性が低い銘柄もあるし、500万円ではなく1000万円分の株数を買おうと思えばもっとロスが出る。

 

もちろんそれはデイトレードに限らずスイングトレードにおいても同じことだ。

しかし俺のデイトレードの手法こそがこの流動性問題と悪い意味でバッチリ噛み合い最も致命的な弱点になっていたのだ。

 

 

反省と分析からそれに気づきやっと成長していく俺のトレード。

それを待っていたかのようなタイミングでクライマックスに向け走り始めるアベノミクス相場。

長らく続いた資産増減のジェットコースターの日々は終わりを迎える。

ついに突き抜けていくのだ!

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株エヴァンジェリスト
新生ジャパン

兄側のノンフィクション小説も連載中です
株で億り人になった弟を持つ男
兄がデイトレで勝てない人のために手法やメンタルについて書いています。
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