資産ボラティリティのジェットコースターに振り回されながらも資産過去MAX状態でフィニッシュとなった3月。
2月のような下落の波は食らわないぞ。大負けの日の反省を活かしつつ4月はさらに資産を伸ばしてやろう!
飛躍を誓った4月だがいきなり出鼻をくじかれることになる。
前回のお話はこちらです
第26話 トレード環境と生活環境
2013年になり俺のトレード成績は大変化が起こり始めた。 それに伴いトレード環境も変化を続けたが、それ以外にも仕事やプライベートの生活環境も少しずつ変わっていった。 前回のお話はこちらで ...
スイングトレードの再開とマザーズ指数大暴落
株資金が1000万円を超えても相変わらず新興市場の銘柄ばかりをトレードし続けていた。
動きが激しく人気も集まり参加者も多かったので東証1部の大型銘柄でトレードするよりも数段効率良く稼げる状況は続いていた。
トレード銘柄は新興銘柄一択!という状況で間違ってはいなかったのだが、1つ問題があった。
それは、資金が増えても止まらないブッコミ癖と、新興銘柄の流動性の関係だった。
その事についてはまた別で書くが、簡単にいえば新興銘柄でのブッコミデイトレードにおいて不利な状況が生まれつつあったということだ。
解決策として、デイトレードだけではなく翌日に持ち越すスイングトレードもやるようになっていた。
デイトレードで稼ぐのがメインだが、翌日も上がりそうな銘柄は売らずに持ったまま1日を終えることもあった。
しかし大抵はその銘柄も翌朝には売ってしまい、その後はめいっぱいの信用余力をデイトレードにぶっこんでいた。
めいっぱいの余力でデイトレをすることの不利さやリスクを感じ続けていた俺は、資金がさらに増えた3月最終日に新たな作戦を考えた。
半分をスイングで固定して残りの半分の資金でデイトレをやっていこうと考えたのだ。ブログでもそう宣言した。スイングする銘柄達も自信満々に書き記した。
つまり、信用余力の半分分は有望と思った銘柄を持ち続けるために使うという作戦だ。
新興市場の指標であるマザーズ指数は1月に月間1.5倍増となる急上昇を見せた後、2月前半は下落して後半にかけて高値を超えて3月に突入。
3月は途中下げもあったがヨコヨコの推移をして、また最後にかけて高値を更新して終わっていた。
1か月前の展開になぞらえて考えれば4月もロケットスタートから始まるのではと思い、スイングでも爆益を叩き出す自信に満ち溢れていた。
その夢と希望はたった1日で崩れ去った。
悲劇はすぐに訪れたのだ。
4月1日、マザーズ指数が今年一番となる大暴落となったのだ。
3月までの雰囲気とは全く違い朝から下げの勢いが強く、順張り脳の俺はデイトレードでの買いは全く手が出ない。
逆に言えば損はしない。ラッキーラッキー。また上げの波が来るときに乗ればいい。
・・・スイングでの食らいさえなければ!
1日終わってみればマザーズ大暴落の日となったわけだが朝の時点ではそんなことまでは予想できない。
デイトレの手は出ないが、数日持ち続けると決め込んでブログで宣言までしたスイング銘柄を朝から売り逃げる案など浮かびもしない。
気づけばあれよあれよと損失は膨らんだ。
午後になっても新興銘柄の下落が止まらない。
すでに過去最大の負け額を突破している。
たまりかねてスイング決め込みをしていた銘柄のうち2つをブン投げた。
しかし残り2つの銘柄は自信があったのと負けすぎてヤケクソになっていたため下がっている途中に買い増し敢行!
いわゆるナンピンという行為だ。
頼むここから上がってくれ!この2つはマジで自信がある、この2つさえここから上がり始めてくれればなんとか過去最大の負け額は避けられる!
その願望と祈りもむなしく、そこから更に下落した。
途中でナンピンしてしまったことが傷口を大きく広げてしまった。
結局1つはその日のうちにブン投げて、もう1銘柄も翌日に損切りすることになる。
半分スイング作戦はあっという間に終焉となった。
終わってみれば1日で682万円の損失。
1671万円の残高で3月を終えたのに、たった1日で1000万円の大台も割り込んでしまった。
その日の行動はただひたすら持っている銘柄の暴落を眺めることと、裏目のナンピンを発動させてしまったこと。
もう1つが株仲間からオススメされた材料株をストップ高で飛びつき買いしたことだ。
ナンピンがヤケクソならば材料株のストップ高買いはもっとヤケクソだった。
なぜならその銘柄を870万円分も買ってしまったからだ。
こんな大暴落相場の中、スイングでの損失をデイトレで取り返すこともできない。
仲間からのオススメ情報を信じてストップ高買いで、翌日上がってくれることに賭ける博打しかできない危険な精神状態だった。
ストップ高で張り付いたまま終わってくれてとりあえず良かった。
明日少しでも高く始まってくれれば少しは取り戻せる。
朝売らずに欲張ってしまえば最初の兼業時代と同じことミスになりかねないからしっかり朝売ろう。
その前に明日高く始まるかどうかさえもわからないが・・・。
もし明日も大暴落の相場なら今日ストップ高した銘柄だって明日こそ大暴落の相場の波に飲み込まれてしまうことだってあるのだ。
そうなれば明日も今日と同じくらいの大負けだってあり得る。
アベノミクス相場も俺の資産も一寸先は闇。
どちらに転ぶかわからない紙一重の闘いは続いてゆくのである・・・