口座残高1000万円割れたら500万円出金ルール。
その結果は・・・
前回のお話はこちらです
第41話 年末年始の乱高下
9月に色々試行錯誤を重ねて結果が実ったが、その後も苦戦の日々は続いた。 しかし12月は再び過去最高ともいえる絶好調となる! 前回のお話はこちらです 自己最長の12連勝 11月が終わった時 ...
専業トレーダーに復帰
このルールを決定したのには大きく分けて3つの理由があった。
1つは前回書いた「守りの意識」でトレード成績を向上させるため。
1000万円の残高を守る意識、そのために大負けトレードを避ける行動。
2つ目もトレードに関すること。
俺みたいに薄板銘柄を短期で飛びついたりすぐブン投げたりを繰り返すやり方をするならロットは少ない方が小回りが利いて有利だ。
しかし熱くなって取り返そうとしているとつい余力がある分をガンガン買ってしまう悪い癖が抜けないでいる。
守りの意識で防げるはずだが、それでも修正できずに1000万円を守れない結果になれば、出金して余力自体を減らすことでロットを減らすしかない。
3つ目は生活に関した理由だった。
そう、ついに退職して専業トレーダーになることが決まったのだ。
もともと仕事の給料をアテにした生活をしているというわけではなかったが、専業になるならコツコツ出金してお金を確保していくことが大事だった。
一度目の専業時代はそれが全くできずにすぐ終わってしまった。
今回は1000万円という株口座残高を守りながら増えていった分を細かく出金しようと思う。
しかし1000万円を守れなかった場合に前回の専業時同様ズルズルと減らしてしまう恐れがあるから当面の生活費という意味で500万円を出金して確保した方がいいと考えたのだ。
加えて言うならば引越しも決まっていた。
家具家電付きのワンルームマンションから、普通の2LDKに引越す。
引越しや家の契約でかかる費用もそうだが、家具家電を揃えるお金も必要だ。
さらには去年株で勝った分の税金だ。ほぼ毎年年間収支がマイナスだった俺は「源泉徴収無し」を選んでいた。2012年までの3年間の損失繰越があるが少なく見積もっても300万円はかかるはず。
さらに仕事も辞める。そして株トレードは絶不調。
割と追い込まれている。
仕事は3月をもって事務所が解散という形で退職となった。
辞めたいと思い始めてから1年近くも残り、結局最後まで居座ってしまった。
他の営業請負の事務所など斡旋してもらえる話はあったが、思い描いていた通り再び専業トレーダーになることにした。
広い部屋に引越してモニター環境を整えられることが何よりも嬉しかった。
2LDKなので1部屋をまるまるトレードルームとして使える。
引越しが決まると見切り発車で画面追加して10画面にしたが、座椅子に座ってワンルームの床やこたつのテーブルにモニターを並べるのはもはや限界を超えていた。
引越した後はL字型デスクを買い、友達からデスクトップパソコンやモニターアームなどを買い取り、デスクをもう1つ買った。
L字型のデスクと合わせてコの字型になり真ん中にチェアを置いて座る形で、画面は14画面にまで増やした。
画面が多ければ多いほどエントリーのチャンスは増える。チャンスが増えれば増えるほど1銘柄のトレードに固執せず的確な利確損切りができる。
モニター環境増強にはそんな意図が多分に含まれていたが、さすがに14画面は見きれるものではなかった。。ちょっと多すぎた。
しかし少なくとも10画面はフルに活かせているはずだ。
そして今後も監視のアイディアがあればすぐに活用することができる!
何はともあれ専業トレーダーになること、そして広い部屋に引越すことは俺にとって間違いなくアドバンテージを生むと確信していた。
前回の専業の時はノートパソコン1台でやり続けてあっけなく退場となったが今回は状況も環境もまるで違う、そして去年積み重ねた経験値は計り知れない・・・はずだ。
話を本題に戻そう。
「口座残高1000万円割れたら500万円出金ルール」を自らに課した結果はどうだったのか。
・・・6日目であっさりと1000万円を割ってしまった。
下の数字を見る守り意識トレードを実践してみてもこの負の流れを止めることはできなかった。
しかもその6日目で大敗し、翌日と翌々日も大敗してしまい、500万円出金直後の3月5日の株口座残高は255万円となった。
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株口座は1つに絞っていたのでこの255万円と出金した500万円だけが俺の資産だ。
あれ・・?
引越しに関わるお金も飛ぶし、払う税金のことを考えたら1回目の専業の時と同じくらいの経済状況じゃないか?
家賃も約12万円と前回の専業時代の部屋よりかなり高かった。
500万円出金したとはいえ、よくよく考えればこれはもう最低限の必要経費、生活費だった。
株口座に残った255万円の種でしっかり稼いで出金していかなくてはいけない。
去年の経験を活かすためにも今度こそ専業トレーダーとして成功するんだ。
その気合いとは裏腹にその後2か月間負け続け135万円も減らしてしまった。
税金が想定していたよりも多めだったことやこのまま負け続けた場合の怖さを考えて、さらに80万円の出金をした。
5月は株口座残高39万円での再スタートとなった。
早くも追い込まれた2度目の専業トレーダー生活、どうなってしまうのか・・・