株で4回も億をつかんだものの、4回とも破産に追い込まれた男の記録です。

4回億
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小説本編 第31話~40話

第38話 波の頂上

投稿日:

バイオベンチャー上場のニュースをきっかけに2度目の億り人に返り咲いた。

前回は1日で陥落となったが今回は直前に大きめの出金もしたし大勝ちとなった銘柄の株数も慎重に売り上がって守りも盤石。

その守りの姿勢に反して上がり続ける大勝負銘柄を見て生まれる葛藤。

翌朝の光景がその葛藤を爆発させることになる。

 

前回のお話はこちらです

第37話 復活へのクリティカルヒット

目玉バイオベンチャー上場の発表があるという情報を掲示板で発見し、そこの株主である会社の株を大勝負のブッコミ買いを敢行。 実際上場発表がありストップ高発進となるがそこでまたもや追加入金で追撃買いをしてし ...

連れ高狙いブッコミ勝負

大勝負銘柄となっていた「バイオベンチャー上場関連5銘柄のうちの2番手銘柄」。

億トレ復活となった昨日、この株を前日に引き続き売り上がり、ピーク時の4分の1の株数に減らしていた。

この銘柄の株価は半月で3倍近くになり、そろそろ一旦下落の波が来ると慎重に読んでいたからだ。

実際株価や板の動きを見ても昨日は朝から強さをそこまで感じなかったことも大きかった。

さらに、俺が乗れなかった1番手銘柄が、1か月で20倍増となる歴史的爆上げからピークを打ちその反動で2連続ストップ安になっていたことも売り判断を後押しした。

 

しかしその後強さを見せ、終わってみれば強いストップ高引けになったことで葛藤は生まれた。

押し目となる下落の波はこのまま来ないのではないか。

事実1番手銘柄は押し目など全くなく一直線で20倍を演じた。

俺の持っている2番手銘柄はまだ3倍だ。

1番手銘柄がついに崩れ始めたことで弱気になっていたが、主役交代で1番手から抜けた資金が2番手に流れているのかもしれない、その結果のストップ高だったのではないか。

残った4分の1ほどの株数をガチホールドする決意が強まったのは言うまでもないが、4分の3を売ってしまったことへの後悔やしくじり感がこみ上げてきていた。

 

翌朝9時前。

始まる前の板気配つまり注文状況を見ると、なんとストップ高気配。

昨日は朝は大きくギャップアップすることなく始まったのに今日は朝からとんでもなく高くから始まりそう、もしくは値が付かないかもしれないような買い注文の数なのだ。

もちろんまだ4分の1の枚数を持ったままでガチホを決め込んでいるホルダーの立場かすれば嬉しいが、複雑だ。

昨日の後悔から生まれていたイヤな予感がまさに的中してしまったのだ。

 

俺は行動に出る。

1番手が天井を打ち一旦終了ムードの中、2番手の上げの勢いが加速して青天井モード突入の雰囲気。

しかし2番手は朝始まる前から買い注文が殺到してすぐには買えない。

そこで目を付けて狙いを定めたのが3番手銘柄と4番手銘柄だ。

この2銘柄で勝負をかけることに決めたのだ。

2番手を昨日おとといでたくさん売ってしまったことで生まれたロスを埋めようと、大量ブッコミを発動させた。

もちろん勝算はあった。

3番手は2番手と同レベルの上昇を演じてきていたし、4番手は数日地味すぎる動きが続いていたが昨日ようやく上に突破したばかりだ。

両銘柄とも昨日は2番手のストップ高の勢いに引っ張られるようにストップ高で終わっていたが、今日は9時前の段階ではそれほど気配は高くない。

 

両銘柄とも結局寸前で買い注文が増えて高く始まったものの、4番手は比較的安めに寄り付き、3番手はかなり高い位置から始まったが今日のストップ高までは半分くらいの値幅が残っていた。

迷わず寄りから突撃した。

そしてその後2番手が寄り付き、すぐにストップ高に張り付いた。

残して持ち越していた4分の1は当然そのままホールドだが、残りの資金は3番手4番手にぶちこんだこともあり2番手の買い増しはしなかった。

しかしこいつが強く張り付いたままでいてくれればその強さを確認できた安心感から3番手4番手も上昇幅を広げることは間違いないと思えた。

前日同様3番手4番手もストップ高までスルスル上がっていくシナリオを信じて疑わなかった。

 

しかしなかなか上がらない。

2番手が強くストップ高に張り付いたままなのにも関わらず、ついに3番手も4番手も下げ始めてしまった。

あまりにも想定外で、しばし思考と行動が止まった。

寄りで大量に買ったことによる思い込みの強さも影響していたのは間違いない。

なぜだ!3番手はここまでほぼ2番手と同じ動きをしてきただろう!4番手はここまで2倍にすらなっていないところから一段上に向かい始めたばかりだろう!

上昇の思い込みはすぐには消し去ることなどできない。

 

その直後、さらに大きな誤算が起きる。

3、4番手に足を引っ張られるように2番手のストップ高が剥がれ、下落し始めたのだ。

いよいよパニックだ。

2番手の強さに引き上げられるようにして3、4番手が上がるシナリオの強い思い込み状態の最中に全く逆の現象が起きたのだ。

 

こうなるともはや3、4番手を持ち続ける理由はなくなる。買った時の根拠は崩れていた。

しかし損切りの判断はかなり遅れることになった。

大量にぶっこんだりなどしなければ2番手のストップ高が崩れた瞬間に逃げられたかもしれない。

思い込みがブッコミを発動させ、ブッコミが思い込みをさらに助長したことが敗因だ。

この2つの銘柄は当日中に致命的な大損切りを敢行することになった。

 

思い込みといえば昨日疑念と葛藤が生まれ今朝確信に至ってしまった「2番手の青天井上昇」も同じだ。

今朝の確信の結果、ストップ高から下がり始めても3、4番手の下落している空気に足を引っ張られているだけとしか感じることができなかった。

2番手は俺が売る判断を下せないまま下がり続け、ストップ安張り付きで終わった。

朝は7280円のストップ高で買い注文が殺到していたのに、15時には5280円のストップ安で売り注文殺到状態で終わったのだ。

 

 

2度目となった俺の億はまたしても1日で陥落した。

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新生ジャパン
プレナス投資顧問

兄側のノンフィクション小説も連載中です
株で億り人になった弟を持つ男
兄がデイトレで勝てない人のために手法やメンタルについて書いています。
デイトレで勝てない人のためのブログ

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