株で4回も億をつかんだものの、4回とも破産に追い込まれた男の記録です。

4回億
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小説本編 第11話~20話

第12話 いざ専業トレーダーへ

更新日:

丸くなったジャイアン上司の助言に従い、5月末に辞表を出すことに決めた。

いよいよ専業トレーダーになるための扉は開かれるのだ。

 

前回のお話はこちらです

第11話 リーマンショック時期の株トレード

専業トレーダー実現に向けて一気にいろんなものが動き出していたが、一番大事なものもついに大きな動きを見せた。 株トレードのことだ。2年半もの長い間負け続けるだけのスイングトレードだったが、2008年後半 ...

資金300万円で専業株トレーダーに

4月から来た新しい上司はとても良い人だった。

良い人というだけでなく、仕事に対する姿勢や部下みんなに対する態度も完璧だった。

そして営業マンとしての俺を今までのどの上司よりも買ってくれていた。

俺も仕事がやりやすく、この上司のためなら頑張りたいと思えた。

会社を辞めることが決まっていたことを全く抜きにして仕事へのモチベーションは久々に高まっていた。

 

この半年間、会社を辞めて専業トレーダーになることだけを希望にして生きてきたのに皮肉なものだった。

辞めることを伝えると残念がって何度も引き留めてくれたし俺もこんなタイミングで会社を辞めることが残念に思えた。

しかし辞めるという判断を迷う余地はなかった。

ここで辞めなければ今後辞める決心ができるタイミングはないと思った。

そして何より株で成功するイメージはバッチリできていた。

入社直後から温め続けてこの半年間で爆発的に強まった決意は揺らぐものではなかった。

 

親に対して申し訳ない気持ちは強かった。

高校、大学と通わせてくれて、そのおかげで入ることができた高給の会社。

入社決定時には喜んでもらえた。周りに自慢もしてくれた。

その会社を3年3か月で辞めて、大学など全く関係のない株トレーダーになるのだ。

そんな俺の決意に対し、強く引き留めることもなく叱ることもなく許してくれた。いや、諦めてくれたというべきか。

 

しかしこの会社での経験は無駄ではないと俺は思った。

無駄にしてはいけない。

この会社でたくさんのお金を稼げたからこそ株で経験を積むことができた。

そしてその経験を活かしてこれから株で成功することで今までのこと全てが意味があったといえるのだ。

株で成功することで恩返しをするんだ。

 

ピーク400万円まで行っていた資金は直後の負けの後もさらに減っていた。

ここまで来たら専業になった後に勝つことだけに集中すればいいと思っていた。

3年3カ月の間株で溶かした金額は600万円にまで積み上がっていた。

初心者が経験のために費やす金額にしては客観的に見て多すぎた。

そんなお金を溶かさずに軌道に乗って成功した人の例は多く知っていた。

しかし溶かした金額が多いことで有利になることもきっとあるはずだ。

所持金は100万円。4月と6月のボーナスをもらい300万円の資金を持って2009年6月23日に会社を辞めた。

 

地元であり新しく付き合ったばかりの彼女の家とも近かった東京の調布市のあたりに一人暮らしの家を借りて引越し、専業トレーダー生活をついにスタートさせた。

 

念願のデイトレード生活だった。

3年越しにここまで辿り着いたのだ。

途中、株が難しいものだということを痛感することは何度もあった。

しかしたった一度でも400万円に増やせた経験はとても大きく、株への情熱はピークに近かったはずだ。

そして何より専業になれば勝てるという気持ちは常に持ち続けていた。

就職後の忙しい日々の中、同僚達にとっては貴重すぎる長期休暇をどれだけ株に費やしてきたか。

その長期休暇で深めてきた経験と自信を思い切りぶつけることができる舞台は整った。

 

イメージトレーニングをしてきたやり方と実際のトレードは少し異なった。

「専業なら勝てる」を合言葉にしてきた以上、イメージは長期休暇の時のような、サクサクと何度もトレードを積み重ねるデイトレだった。

しかし実際専業になった直後のトレードはサラリーマンの平常時にやってきたようなスイングトレードの延長のようなものだった。

リーマンショック時のような爆益トレードが頭から離れず、一発ホームラン狙いがやめられないのだ。

これは会社を辞める直前のGWの時のトレードでも同じだった。

しかしどんなスタイルであろうが、家で朝9時からずっとパソコンの前で張り付いて動きを見られることが今までの数倍有利な闘いになることは疑わなかった。

 

実際、専業になってすぐにいきなり大きな勝利を掴むのである。

毎日ジワジワと上がり続けている1つの銘柄に目をつけ、そのまま上がって行きそうだという予想を立ててそれが見事に当たったのだ。

それも買った後に予想以上の大暴騰を見せたのだ。

 

やはり勝てる!

俺の考えは間違っていなかった。

俺の人生は間違っていなかった。

会社員時代に負け続けて溶かした600万円は決して無駄なお金ではなかった。

全てはこのための準備期間だったのだ。勉強代だったのだ。

 

会社を辞めた時に300万円だった資金は2週間後に450万円まで増えることになった。

一気に有頂天になった。

やはり専業になれば勝てるではないか。簡単ではないか。

ここまでよく頑張った。

決してラクではない仕事をこなしながらも給料やボーナスを全部株の勉強代として捨ててきた。

間違っていなかった。全て正しかったのだ。

俺は大きな満足感に浸った。

 

後になって思えばこの満足感は燃え尽き症候群の兆候だったのかもしれない。

そして最悪なことにこの大勝利はただのビギナーズラックだったのだ。

兄側のノンフィクション小説も連載中です
株で億り人になった弟を持つ男
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-小説本編, 第11話~20話

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