2015年12月。
株口座残高は41万円。
俺の中で歴史的な月となる1か月が今ここに始まる!
前回のお話はこちらです
第51話 11月後半の闘い
他のトレードを封印したことで向上した既存ネタイナゴのパフォーマンス。 そしてここに新規ネタも加わるのだ。 2015年11月、ツイッターイナゴのスタートだ。 前回のお話はこちらです デイト ...
材料株イナゴと空前のテーマ株相場
11月に得たイナゴ環境を整理して闘いつつ、新たなチャンスネタを慎重に追加していく。
まず12月初旬には個別銘柄掲示板のDテツが旬な殿様イナゴとして活躍してくれた。
この人の即乗りイナゴで好調なスタートダッシュを切り軌道に乗る。
そして11月に構築したツイッターイナゴ網が早速機能し始める。
ツイッターの殿様イナゴにはいくつかタイプがある。
まずは掲示板のDテツのように適当に熱そうな材料が出た銘柄を選んで仕込んで煽るタイプ。
その材料が出た時点では、材料に気づいてもすぐに買いに行くような熱い材料とは市場に判断されず、有力な殿様イナゴの煽りで初めて盛り上がるようなパターンだ。
煽る前はそんなに買われないのに煽ったタイミングでみんなが気づいたかのようにぶち上がる。
かなり強引な話で、相当影響力のある殿様イナゴにしかできない芸当だ。
しかし元々の材料がショボめなこともあってすぐに全戻しの行って来いパターンになることが多い。
でもたまに本当に良い材料で数日かけて急騰し続ける大ヒットもあるので、大ヒットを適度に生んでいるうちはその殿様イナゴの地位は揺るがない。
次に、材料などは関係なくただの仕手上げを演出したり手助けするタイプ。
狼ねえさんはこれを多くやっている印象だ。
そして俺がツイッターイナゴで大成功に至ったのは次のタイプ。
激アツ材料をいち早く見つけて仕込んでツイッターで拡散するタイプだ。
気づきさえすれば誰もが熱いと判断して買いにくるような本物の激アツ材料や、大きな新着ニュースに紐づく銘柄を見つけて煽る。
もちろんこれも行って来いのイナゴタワーが出来上がることも多いのだが、新着ホヤホヤの情報を元に煽るため、その人のツイートを見た人以外のトレーダーの買いも集まりやすく、初動に乗れれば少なくとも一旦は急騰して利益になることが多い。
これは以前チェックしていた大型匿名掲示板の「急騰銘柄スレ」でも毎日のように目撃していた煽りだった。
しかし匿名掲示板ということもあり、ハメコミを恐れて疑心暗鬼になって買いが集まらなかったり実際ハメコミのような動きが多かった。
匿名性が邪魔をしてイナゴが盛り上がりにくい印象だったし、見てる人自体がツイッターに比べて少なかったのかもしれない。
それに対してツイッターのそのタイプの殿様イナゴは匿名ではないので一発激アツ材料をいち早くツイートして大ヒットを作れば次もその人のツイートに注目が集まる。
殿様イナゴ本人もハズレのハメコミ材料をツイートしてフォロワーに損させてしまえばせっかく得た人気を失うため、殿様イナゴの地位やプライドのために本物の激アツ材料だけをツイートするように心がけているはずだ。
俺はこの、旬な材料を速攻ツイートしてくれる人気殿様イナゴのアカウントを次々と見つけフォローしてはイナゴトレードに活用させてもらった。
トレードが終わった15時以降は、当日急騰した銘柄の中からザラバ中に材料が出た銘柄を探し、その銘柄の銘柄コードや銘柄名をツイッターで検索にかけることで有力な殿様イナゴを探した。
Mジョーダンのイナゴをしていた頃から磨いてきたスピード勝負のためスキルや環境を久々に活かす時が来た!
スキルの一例はテンキーを打つスピード。
環境の一例はスピーディーに発注するためのトレードツール。
他にもいくつかあるが、それらのおかげでイナゴのスピード勝負には自信を持っていた。
その自信からチャンスと見たら迷わず即乗りするという精神状況もさらにスピード勝負を有利に運ばせたはず。
そして!
一番大きなことは、このタイプのイナゴで稼ぐにはこの2015年12月は圧倒的に勝ちやすいタイミングだったということだ。
なぜならテーマ株が特段盛り上がった月だったからだ。
フィンテック関連(仮想通貨関連)、ドローン関連、民泊関連、PM2.5関連と、新鮮で旬なテーマが次々と現れ、元々新興銘柄が盛り上がりやすい12月ということもありテーマ株は毎日盛り上がりを見せた。
複数のテーマが同時に盛り上がったため、日々の新着ニュースに応じて日替わりでローテーションするように違うテーマが盛り上がるのでテーマ株デイトレードには絶好のチャンスの月だった。
これが「材料ツイートイナゴ」に絶妙にマッチした。
例えば、○○社がフィンテック事業に新たに参入するとか、当時仮想通貨で注目を集めていたとある未上場企業と提携するニュースなど。
そのような材料がザラバ中に出ると大半が一気にストップ高まで買われるお祭り状態だったため、イナゴチャンスが次々と到来した。
複数のテーマが同時に存在してチャンスも多いため、常に新しいチャンスを見逃さないようイナゴ情報に集中し、すぐに買いに動けるようキャッシュポジションをキープしておくことが最重要事項となっていた。
そのため余計なポジションを持っている暇などなく、1銘柄に固執して利確を欲張りすぎてミスしたり損切りを粘ってミスしたりというのも極端に少なかった。
サクサクと利確と損切りを断行し、リズム良くトレードを積み重ねた。サクサクの利確でも大急騰する銘柄が多く数分で大爆益となるトレードも数多くあった。
損小利爆大チャンスがたくさんのボーナスタイムの日々が続く!
全てが絶妙に噛み合い、最大の奇跡が起こり始めていた・・・